Probiは、スウェーデンのルンド大学での先駆的な研究プロジェクトから生まれました。このプロジェクトの目的は、特定のプロバイオティクスを重症患者に投与して治療効果と回復の可能性を向上させられるかを明らかにすることでした。
このプロジェクトは1980年代半ばに始まりましたが、その成功を基に、現在当社で最も研究されている細菌株であるLactiplantibacillus plantarum 299v(LP299V®)の特許が出願されました。この研究こそが、1991年にProbiが設立されるきっかけとなりました。
Probiの命を救う取り組み、基盤、そしてビジョンの始まりについてのストーリーをご視聴ください。
Probiは、LP299V菌株をベースにしたフルーツドリンク飲料「ProViva」を1994年にスウェーデンで発売したことで、商業市場に参入しました。
1990年代後半から2000年代初めにかけては、継続的な研究開発によって国際展開の基盤が築かれ、2005年にProbiの消化器健康コンセプト「Probi Digestis®」が発表されました。
その5年後には、Probiの免疫健康コンセプト「Probi Defendum®」が発表されました。
翌年には、米国での最初のサプリメント契約が締結され、北米市場での急速な事業拡大期が始まりました。
2016年には、プロバイオティクスが鉄分の吸収に与える効果を評価した複数の臨床試験でポジティブな結果が示されたことを受け、「Probi FerroSorb®」が発表されました。
また2016年に米国企業Nutraceutixを買収した結果、Probiは、研究開発、発酵、生産、品質管理、規制対応、マーケティング、販売のノウハウを持つ垂直統合型のプロバイオティクス企業となりました。
2018年には、Probiは新たな健康分野に進出し、骨の健康を支える臨床的に検証済みのプロバイオティクス・コンセプト「Probi® Osteo」を発表しました。
2021年以降、Probiは、主要なパートナーシップの締結とポートフォリオの再編を通じて事業を拡大してきました。
ニュージーランドのBlis Technologiesとの提携により、米国およびカナダでのBLIS K12™とBLIS M18™の独占販売権を獲得したほか、2023年には英国のClasado Biosciencesと提携し、シンバイオティクスの開発を進めています。
2024年、Probiは5つあったコンセプトを、9つの主要な健康分野のバイオティクス・ソリューションへと再編しました。特に重点が置かれたのはメンタルヘルスであり、この分野のソリューションはLactiplantibacillus plantarum HEAL9®に関する様々な研究に裏付けられていました。また代謝健康の分野では、2024年10月に「Metabolic Health by Probi®」を発表しました。
過去1年間の主なステップとして挙げられるのは、鮮やかなグリーンを基調とした大胆な新しい企業ブランド・アイデンティティを発表したことです。これに伴い、私たちは自社のビジョンを「バイオティクスの科学を通じて生活を向上させる」に更新し、イノベーションと健康へのコミットメントをさらに強固なものにしました。
2025年1月、Probiはナスダック・ストックホルムにおける上場廃止を申請し、各種の香料(フレグランスとフレーバー)、化粧品原料、および栄養ソリューションのグローバル・サプライヤーであるSymrise AGの傘下に加わることを発表しました。